診療理念・治療方針
「歯は命の源」
~一生自分の歯で~
自分の歯はなぜ大切なのでしょうか?
- 歯は生きるための食べ物を取り込む最初の咀嚼器官です。
- 大切な唾液は咬まなければ充分出ません。
- 咬むことによって脳が刺激を受けます
- 咀嚼(物をかみ砕く)は知能を高めます
- 咬合力(咬み合せる力)は運動能力を高めます
- 咬み合わせは平衡感覚に影響しています
- 咬み合わせは姿勢と関係しています
※唾液の中には
・アミラーゼ、リパーゼといった食べ物を消化する酵素が含まれている
・ラクトフェリンという抗菌、殺菌作用をもつタンパク質が含まれている
・ペルオキシターゼという癌を抑える酵素が含まれている
・パロチンという若返りのホルモンが含まれている
・アミラーゼ、リパーゼといった食べ物を消化する酵素が含まれている
・ラクトフェリンという抗菌、殺菌作用をもつタンパク質が含まれている
・ペルオキシターゼという癌を抑える酵素が含まれている
・パロチンという若返りのホルモンが含まれている
自分の歯はただ食べ物を咬む為や見た目だけの為に存在しているのではありません。
上記のように人間が人間らしく健康で長生きするために絶対必要なものなのです。
すなわち「歯は命の源」なのです。
「歯と認知症」~歯は絶対に抜いてはいけない~
我が国の寿命が長くなり、女性86.83歳、男性80.50歳になりました。もちろん世界1位です。しかし健康寿命で見ると、女性75.56歳、男性71.11歳です。女性は11年、男性は9年間は何らかの病気との共存ということになります。どんなに寿命が長くなっても病気ではつまらないことは言うまでもありません。健康で長生きならいいのですが、今高齢者の病気で最も心配なのは認知症です。本人も大変ですが介護する家族や周りの人を巻き込んでしまうため大きな問題なのです。家族ではどうにもならなくなると病院や施設を利用することになりますが専門家がやっても大変なことは言うまでもありません。
「歯と認知症」の関係
あまり「歯と認知症」の関係について聞いたことがない人が多いと思います。関係があるのではないかというデータがあります。動物実験ですが岩手医科大学歯学部田中久敏教授はマウスの記憶や情報伝達の中枢「海馬(かいば)」の海馬錐体神経細胞(かいばすいたいしんけいさいぼう)が抜歯しない場合と比べると下顎では10%、上顎では40%減少することを突き止めました。上顎のほうにより大きな影響が出るのは奥歯が無くなると脳とつながっている上顎の神経回路が途切れてしまうために影響が大きいのではないかということです。これを人間に置き換えてみると、歯を抜くと記憶力や情報の伝達能力が落ちるということです。アルツハイマーの症状に重ならないでしょうか。これは歯と顎の骨を結び付けている「歯根膜」を失うためと考えられます。~認知症は歯を抜くことでさらに進行します~
さらに衝撃的な実験は、広島大学大学院医歯薬保健学研究院是竹克紀助教授の研究です。軽度の認知症に遺伝子組み換えをしたマウスに薄暗い部屋に入ると電気ショックを受けさせます。その後「臼歯を抜いて咬合をなくしたグループ」と「歯を抜かないグループ」に分け、4カ月後に同じ実験をすると、歯を抜かないグループは一匹も部屋に入らないのに、歯を抜いたグループは60%が部屋に入ってしまいました。歯を抜くことによって部屋に入ると電気ショックを受けるということを忘れてしまっているということです。別の言い方をすると認知症は歯を抜くことによってさらに進行するということです。これらの実験は動物実験ですから安心だと思わないでください。宮城県の調査では健常者のほうが自分の歯が多く、認知症の人のほうが少ないこともわかりました。MRIで調べると、「海馬」の容積は健常者のほうが大きく、認知症の人のほうが小さいのです。二つの動物実験と同じことが言えます。歯を抜くことが直ちに認知症になるということではありませんが、「抜かれた人のほうが大きなリスク」になっています。健常者であろうと認知症の人であろうと「自分の歯を大切にする」ことと、「健康がいかに大切か」ということを示している意味深いデータです。インプラント治療はおすすめしません
「戦略的抜歯」これは、インプラントを入れる場合は少しでも歯槽骨(歯を支えている顎の骨)が残っていた方が有利であるという一部の歯科医師の判断の下、抜歯処置が行われる際に用いられる言葉である。私はこの言葉に怒りにも似た大変な違和感を覚える。
本来最高の治療法はどんな時でも基本1種類しか存在しないと考える。その1種類とは、
「命を一番に据え、その人の一生を考えた治療である」
ということである。
健康で長生きするために、我々人間が死ぬまで必要な運動能力や認知症予防の関係からも、天然歯のみに存在する歯根膜(歯と骨をつなぐ膜)の「圧受容器」としての働きはとても大切なものである。社会における我々歯科医師の技術的役割は切ったり抜いたり埋めたりする技術ではなく、患者さん一人一人の命の源である歯を残してあげる技術こそがこの日本における超高齢化社会に最も必要な歯医者の役割であると確信しています。
ですから様々なトラブルの可能性のあるインプラント治療はおすすめしません。
本来最高の治療法はどんな時でも基本1種類しか存在しないと考える。その1種類とは、
「命を一番に据え、その人の一生を考えた治療である」
ということである。
健康で長生きするために、我々人間が死ぬまで必要な運動能力や認知症予防の関係からも、天然歯のみに存在する歯根膜(歯と骨をつなぐ膜)の「圧受容器」としての働きはとても大切なものである。社会における我々歯科医師の技術的役割は切ったり抜いたり埋めたりする技術ではなく、患者さん一人一人の命の源である歯を残してあげる技術こそがこの日本における超高齢化社会に最も必要な歯医者の役割であると確信しています。
ですから様々なトラブルの可能性のあるインプラント治療はおすすめしません。
予防に勝る治療なし
当院は、患者さんの「一生自分の歯で」を目標にし、そのためには「予防に勝る治療はない」という強い信念を持っています。予防の重要性を少しでも多くの方に知ってもらうため、患者さんだけではなく現在健康な方々に向けても日々発信し続けており、今後も続けていくつもりです。
歯は臓器でありその歯臓こそが我々の命をそして人間らしく生きる力を支えていると考えます。
その大切な歯を守るために、最も有効であり、また長い目で見て身体的にも経済的にも負担が少ない治療方法が「予防歯科」であると私たちは考えます。
歯は臓器でありその歯臓こそが我々の命をそして人間らしく生きる力を支えていると考えます。
その大切な歯を守るために、最も有効であり、また長い目で見て身体的にも経済的にも負担が少ない治療方法が「予防歯科」であると私たちは考えます。