いまにし歯科Blog

ハロアル新聞1月号より

(2022年1月12日 9:57 AM更新)


「院長手記」

 

~2022謹賀新年~

新年おめでとうございます。年頭に当たりまして、皆様のご健康と安全とを心よりお祈り申し上げます。一昨年同様コロナに始まりコロナに終わった昨年でしたが未だに終息どころかオミクロン株による第6波が全国に広がりつつあります。重症化しにくいと言われているオミクロン株ですが感染力が非常に強くしかも2度のワクチン接種を終えていてもブレークスルー感染を起こしてしまうので感染対策疲れもあると思いますが今一度気を引き締めて皆で力を合わせコロナを乗り切っていきたいですね。

さて、大晦日のラジオの生放送が終わった後深夜車で帰省し、お正月を2年ぶりに家族全員で両親の暮らす兵庫県の実家で過ごさせていただきました。子供の頃はあまり好きではなかった母の作るおせち料理が今では大変美味しく思えるようになり、あと何回頂くことが出来るかと思うと一品一品の味を忘れないように感謝しながら過ごさせていただくことが出来ました。天気にも恵まれ3人の娘を連れ加古川の河川敷で凧揚げをしました。育った街並みがどんどん変化していく中で、40年以上前、私が走り回っていた頃と何も変わらない景色の中で自分の娘たちが無邪気にはしゃぎ、あの頃と同じ色の空に浮かんだ凧を見上げながら何気ない日常や当たり前のように来る明日がいかに幸せで有難いことなのかを忘れてはいけないと思いました。そして今の時代を生きる大人である私たちが次の世代にこの当たり前の世の中をしっかりと責任をもってバトンを繋いでいかなければならないと強く思いました。

長引くコロナ禍での生活は世界中で想像以上に経済的格差社会を広げて行ってしまっています。頑張れば何とかなるなら頑張ればよいと思います。しかし頑張っても頑張っても自分だけの力ではどうしようもない時があるならばやはりみんなで力を合わせるしかないのです。限りある資源の中で暮らす私たち人間がこれから先少しでも長くこの地球で共存していく方法はただ一つ、経済的強者がもっともっとの考え方を捨て、経済的弱者を支えて行くしかないのです。社会的成功者は確かに本人が頑張って努力を重ねその地位を得たかもしれませんがそれだけではない沢山のラッキーが重なりそして沢山の人の支えがあってそうなったことも否定はすべきではないでしょう。弱い立場の人々が幸せに暮らせる世の中は強い立場の人も幸せに暮らせます。しかし強い立場にいる人もこのまま格差が広がり続ければいつか弱い立場に変わる可能性も十分にあります。まして怪我や病気は突然やってきます。大切な人がいて、その大切な人にも大切な人がいて、そんな人と人とのつながりは点と点にしか見えないかもしれないけれど、この世に暮らす全ての人に必ず大切な人はいるから、自分のことを大切だと思ってくれている人も必ずいるから、点と点は見えない何かでつながっているんだと思います。

「奪い合えばなくなる、分け合えば余る」

今年も患者さんお一人お一人の信頼と期待を裏切ることのないように患者さんのためだけを考え、医療人である前に一人の人間として一生懸命全てを捧げる覚悟で日々の診療に取り組んで参りますのでどんな些細な事であってもお気軽に何でもご相談ください。そして、「歯は命の源」~一生自分の歯で、予防に勝る治療なし~を皆様との共通の合言葉とし本年もどうぞよろしくお願い致します。


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ハロアル新聞2月号より

(2021年2月19日 5:55 PM更新)


「院長手記」

ハロアル現地活動延期

 

2度目の緊急事態宣言の中、今月に入り一段と寒さが厳しくなってまいりましたが、くれぐれも体調を崩さぬようお気を付けください。1年以上続いているコロナウイルスとの戦いもようやくワクチン接種の話が我が国でも現実味を帯びてきました。しかし、相手は未知なるウイルスです。変異ウイルスも数種類存在することがわかってきましたがどうかワクチンが効いてくれることを願うばかりです。今年は徹底したマスク生活のお陰でインフルエンザは私の周りでもほとんど罹患したという方はいませんが油断は禁物です。インフルエンザとコロナウイルスとのダブル感染だけはどうしても避けたいところです。インフルエンザについては以前もお話ししましたが、ウイルスが湿度に弱いため室内を十分加湿し、喉の乾燥を予防してください。プラークコントロールもしっかりと出来ている人とそうでない人とでは罹患率が10倍違ってきますので歯と歯肉を磨く歯肉マッサージ磨きでインフルエンザも一緒に予防していきましょう。昨年もお話ししましたがコロナウイルスの感染力は非常に強く、無症状感染者も多数存在しているため100%の感染予防は誰もが難しいと思います。しかし、もし感染してしまったとしても発症、重症化しなければ命を守ることが出来ます。そこで発表されたのが新型コロナウイルス発症、重症化には3つの要因が体内で全て揃った時に発症、重症化するということがわかったのです。

 

  • 1、基礎疾患を持っている
  • 2、細菌性内毒素(細菌が出す毒素でエンドトキシン、LPSと呼ばれるものが血液の中に存在する)
  • 3、新型コロナウイルス

 

1と3は防ぐことが出来ませんが2はどうでしょう。2の細菌とはグラム陰性菌すなわち口腔内細菌なのです。ですから歯周病予防(プラークコントロール)は新型コロナウイルスの発症、重症化を抑えるために最も効果のある予防策と言えるのです。口腔内細菌が成熟し体内で悪さを起こす周期は約28日と言われていますので月に1回の予防通院を心がけてください。私達も皆様お一人お一人が健康で長生きしてもらえるよう一生懸命サポートさせて頂きます。

さて、いまにし歯科診療所にとっての2月はハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動なのですが今年は延期となってしまいました。私自身、物資、カンパ、様々なところで活動を支えて下さる皆様のおかげで17年間この活動に携わることが出来ております。一歯医者の呼びかけに本当にたくさんの方々がご協力して下さっていることに心より感謝申し上げます。連日のように物資が届くようになってきましたが、診療の日ではないにもかかわらず物資を寒い中届けてくれる患者さんもいらっしゃいました。私達はボランティア活動をさせていただいておりますがその前に私達自身がたくさんの方々のボランティアを受けていることに気付かされます。この活動の対象となっている方々はフィリピンのスラムに暮らす経済的極貧困層と呼ばれる人達です。1家族が1日100円以下で暮らし、食事も基本1日1回、子供たちは慢性的な栄養失調のため日本人より小さく身体の抵抗力がないため感染症に罹りやすく本来治る病気でさえ命を落とすことが少なくありません。さらに新型コロナウイルスの影響も劣悪な環境のスラムでは我々の想像を絶する状況と現地スタッフから聞いています。

「夢は15歳まで生きること」この言葉はスラムに暮らす少女が私に言った言葉です。人は生まれてくる場所を選ぶことは出来ません。生まれながらにして世の中が創った不平等を背負って生きていかなければならない人達がたくさんいます。世界中がコロナウイルスの影響を受けながらも何とか生活している中でコップ一杯の水が飲めずに死んでいく子供たちがいます。一人一人に出来ることはほんの小さなことかもしれませんが、その一人一人でこの地球は作られているのです。私には8歳、5歳、2歳の娘が居りますが、将来この子たちが大人になったとき、生まれてきて良かったと心から言えるような社会を私達大人が創っていかなければならないと思います。今年は現地には行けませんがスラムで暮らす子供たちの安全と健康を願いこれからも今の私に出来る精一杯の活動をして行きたいと思います。今後も皆様からの温かいご支援ご協力の程宜しくお願い致します。


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2021

( 5:44 PM更新)


「院長手記」

 

~謹賀新年~

新年おめでとうございます。年頭に当たりまして、皆様のご健康と安全とを心よりお祈り申し上げます。コロナに始まりコロナに終わった昨年でしたが未だに終息どころか二度目の緊急事態宣言発令という非常事態が継続しています。実家に帰省することを自粛せざるを得ない状況でしたが、透き通った青い空の晴天に恵また元日を家族で迎えることが出来たことに感謝したいと思います。また、私の長年続いていますラジオも元旦生放送で無事に放送でき、リスナーからの応援メッセージを頂き嬉しさと感謝の気持ちで2021年をスタートすることが出来ました。当たり前の日常が当たり前でなくなったとき私たちは大変大きな不安や心配、時として恐怖の中に閉じ込められてしまいます。解決するにも自分の力ではどうすることも出来ない時はなおさらです。今私たち人類は進むべき道の選択を迫られているのではないでしょうか。自由と権利を求め進むことは決して悪いこととは思いませんがその自由と権利を間違った方向に解釈し人々が好き勝手に動いてしまえば結果はどうなるでしょうか。大抵の人が求める自由と権利は当たり前のことが当たり前に起こり進むことが前提として約束されている世の中であるから通用することなのではないでしょうか。コロナウイルスと言う見えない敵に対しての対応も世界中を見渡せば国によって大きく違っています。もちろんどの対応が正解と言うことはありませんがウイルスに国境はありません。同じ一つの地球で暮らし人々の移動もパスポート一つでほぼ自由に出来てしまうのにそれぞれがそれぞれの立場で対応をしていれば終息のときが先送りされていくことは容易に想像できると思いませんか。ましてここにきて敵(ウイルス)は形を変え変異しているのです。ワクチンも変異型に対して有効かどうかはわかりませんのでワクチンに全ての問題解決を期待するのもどうかと思います。とにかく一人一人が自分以外の他人を思いやりその思いやりの気持ちを持って行動することが一番大切なことであると思います。「密」になるなと言いますが心と心までもが分断されてしまったら本当に悲しいことだと思います。大切な人がいて、その大切な人にも大切な人がいて、そんな人と人とのつながりは点と点にしか見えないかもしれないけれど、この世に暮らす全ての人に必ず大切な人はいるから、自分のことを大切だと思ってくれている人も必ずいるから、点と点は見えない何かでつながっているんだと思う。

今年も患者さんお一人お一人の信頼と期待を裏切ることのないように患者さんのためだけを考え、医療人である前に一人の人間として一生懸命全てを捧げる覚悟で日々の診療に取り組んで参りますのでどんな些細な事であってもお気軽に何でもご相談ください。そして、「歯は命の源」~一生自分の歯で、予防に勝る治療なし~を皆様との共通の合言葉とし本年もどうぞよろしくお願い致します。


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ハロアル新聞7月号より

(2020年7月2日 10:13 AM更新)


「院長手記」

~大切なこと~

2020年も7月に入り下半期のスタートです。本来ならば今頃東京はオリンピック一色となっていたことでしょう。出場する選手は勿論のこと準備に携わった方々、応援する全ての人々の思いがコロナウイルスによって狂わされてしまいました。予定では来年に延期だということですが世界の状況がこのままではその予定さえも変更せざるを得ないでしょう。震災にしても今回のウイルスの問題にしても私たち人間は時として本当に無力だなと感じさせられます。

しかし、私たちはそんな沢山の問題や経験からも学習し、今後のリスクを減らしていく努力をして行かなければなりません。その為には緊急事態宣言が解除され、移動制限も無くなった今一人一人の生き方が大事になって来るのではないでしょうか。決してコロナ前の全てが自由になったわけではありません。これからも秋冬に必ず訪れるインフルエンザ流行期のコロナとのダブル感染だけは何としても最小限に抑えて行かなければなりません。感染流行は一発で医療崩壊へと繋がります。そうなれば病院に入れない重症患者が増え、最悪は死に至る人が多数出てしまうことになります。その為にも少なくとも治療薬や予防のワクチンが開発されるまでの間はコロナ前の生活に戻ることは不可能なことではないでしょうか。

患者さんとお話しする中でコロナ前の生活に100%戻りたいですか?と何人かの患者さんにお聞きしましたが、ほとんどの方が「うーんと考え100%は戻らなくていい」とお答えになりました。例えばテレワークで会社に行かずとも仕事ができる方は今のままテレワークを続けていたいという方や時差出勤などをされている方は満員電車での通勤はもうしたくないという方、夜遅くまでの残業残業生活には戻りたくないとか、家族で過ごす時間が増えたのでそれはそれでよかったという方などなど・・・補償なき自粛により経済的に大きな打撃を受けている方々にとっては本当に不安な毎日が続いていますがその方々にとってもコロナ前が100%満足の行く生活を送れていたかと言うとそうではないという人も少なくはありません。要するに私たち人間は究極何を求めているかと言うとお金や物だけでは決して満たされない「幸福度」がどれだけ高く生きているかということです。人間の寿命は一人一人違います。と言うことは1日24時間は誰にでも平等に与えられているけれど1分1秒の価値は人それぞれ違うことになります。人生の1分1秒をどれだけ幸せと感じることが出来るかが本当に大切なことなのではないでしょうか。

毎年世界幸福度ランキングという調査が行われているのですが全世界150か国以上の国々の国民に調査をしているのですが日本は62位でした。しかもここ5年間で見ても日本の順位は年々下がっています。多くの人が「幸福」を追求しているわけですが、そもそも「幸福」とは何なのでしょうか。収入の多さや社会的地位の高さが必ずしも幸福度につながっているわけではありません。最新の2020年度版の幸福度ランキング上位を見てみると、1位フィンランド、2位デンマーク、3位スイス、4位アイスランド、5位ノルウェーと北欧諸国が多く並んでいます。幸福度ランキングの上位に並ぶ北欧では、社会保障がしっかりしている点が理由として上げられることが多いです。しかも上位の国は何年もずっと変わりません。この日本の順位を聞いて皆さんはどう思いますか。これからの日本が何を目指しどうなって行けばいいと思いますか。私は過去3度に渡りデンマークへ行き世界最高と言われているデンマークの福祉、医療、政治を学んできました。そして世界でもっとも劣悪な環境と言われているフィリピンのスラムへ17年間足を運んでボランティア活動させていただいています。今の日本は決して幸せな国と胸を張って言えないのではないでしょうか。もちろん経済的、物質的豊かさから言えばデンマークやフィリピンと比べても上であることは間違いありません。しかし、政治にしても社会保障にしても頑張っても頑張っても将来が不安な人が多いのは何故でしょうか。少なくとも私たち大人がこれらのことをしっかり考え、夢と希望に溢れた未来を子供たちに繋げて行かなくてはなりませんね。


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ハロアル新聞6月号より

(2020年6月1日 7:40 PM更新)


「院長手記」

緊急事態宣言解除

先月25日、全国で緊急事態宣言が解除されました。日本にとっての新型コロナウイルスの第一波が去ろうとしています。志村けんさんや岡江久美子さんなどの著名人を含め決して少なくない犠牲者を出してしまいましたが、欧米に比べると感染者、死亡者ともにはるかに少ないままで乗り切ることが出来そうな見通しです。外食ができない、旅行に行けない、仕事に行けない、学校に行けないなどたくさんの生活制限がありストレスフルな生活だったと思いますが、新型コロナウイルスの感染爆発を抑えることが出来たのは間違いなく日本に住む皆さんのこの2か月弱の努力の賜物です。

しかし、これでコロナ禍が終わったわけではありません。現在流行が収まりかけているのは、私たちに集団免疫ができたからではなく、緊急事態宣言という日本にとっての最後の一手によって人と人との接触がなくなり感染の連鎖を断ち切ることが出来たからです。

一方で、世界ではまだまだ新型コロナウイルスの感染の増加は減少に転じていません。海外からの持ち込みや、大規模なクラスターの発生が起こってしまえば第2波の流行が起こりえるでしょう。ということは残念ながら私たちはまだコロナ以前の生活には戻れません。ワクチンや治療薬が開発されるなど根本的な解決策が示されるまでは、多少不便ではあっても社会生活の維持と感染対策を両立させるために「コロナウイルスの感染を常に意識した生活」を続けていく必要があります。

コロナウイルスについてはまだまだ分かっていないこともありますが最新の情報によると唾液の中にたくさん存在し目、鼻、口から感染していくことが多いと言われています。ですから満員電車よりもライブハウスや食事会や会議などでの感染が多かった訳です。ですからマスクの着用は感染防御のためではなく一人一人全員自分が感染者であると仮定し他人に感染させないために着用するという意識が大切になってくると思います。そこでもこれから注意しなければいけないことが熱中症対策です。気温の上昇が激しく日本の四季が変化し最近では春と秋が短くなり冬が終わればすぐに夏が来るという感覚がしませんか。ただでさえ気を付けなければいけない時期なのにマスクの着用は熱中症の危険度をさらに増してしまいます。特に小さなお子さんなどは自分でコントロールが出来ないことが多いためそばにいる大人が注意してマスク装着による熱中症リスクを軽減してあげてください。

いまにし歯科診療所では継続して手指の消毒、体温チェック、口腔外バキューム装置による徹底換気を継続させていただきますのでご理解ご協力の程宜しくお願い致します。そしてコロナウイルスをはじめ様々な感染症のリスクを抑え健康で長生きしていただくため全力で皆さんの口腔管理に努めたいと思っています。ウイルス性肺炎と細菌性肺炎では細菌性肺炎のほうが重症化のリスクは高いと言われています。口腔ケアがしっかりできている人とそうでない人とでは感染リスクが2倍抑えることができます。しかもこの時期ダブル感染も注意しなければなりません。この社会に対して歯科医師としての責任と役割の重さを日々痛感しております。予防に勝る治療はありません。こんな時だからこそしっかりと定期通院して頂き完璧な予防をしていきましょう。その際様々な理由でご家族やご本人が(体が不自由など)通院困難な場合は訪問診療させていただきますのでいつでもご相談ください。


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