いまにし歯科Blog
| 2017 | 6月

治療に対する考え方

(2017年6月8日 9:23 AM更新)


治療に対する考え方

 

 皆さんは歯の治療は全て保険診療で出来ると思っていないでしょうか?医科ではほとんどの治療が保険診療で出来るし、出来ないとしても次々に保険診療に組み込まれて行きます。ですから”保険で出来ないものはない“と言ってよいでしょう。

 ところが歯科は大きく違います。全ての治療が保険診療に組み込まれているのではなく、”一部が保険診療で出来る”に過ぎません。むしろ大切な診療の多くは保険適応外なのです。歯列矯正、セラミックのかぶせ物、コンフォートブリッジ、部分的な金属床、予防処置、インプラント(当院ではお勧めしていません)などがそうです。特に歯が1本でもなくなっている人にとってブリッジや入れ歯はものすごく大切です。それなのにことごとく保険診療から除外されています。単に安ければ良いと言う考えから金属はアレルギーが出やすくても保険では認められています。身体にとって良いものや寸法精度の高い貴金属は全て対象外です。

 これは医科の治療が“命と密接に関わっている”という考えなのに、歯科は“命と直接関係ない”と思われていることが大きな原因なのでしょう。

 当診療所ではその考えに全く反対です。“歯こそ命を支える”大切な臓器(咀嚼器官)だからです。ですから自分のために健康で長生きをしていただくために“歯には最高の治療をしていただくこと”をお勧めしているわけです。食べ物を口に入れて歯で噛んで栄養を摂りますが、歯のない人の食生活は実に味気ないものです。噛めないのですから噛まなくても良いようなやわらかいものを飲み込むか、スープをすすりこむような食事になります。歯があればよく噛めるので食材の感触を味わうことも食材から滲み出すそれぞれの味を楽しむことも出来ます。更に噛めば噛むほど唾液が出ます。その唾液には癌を抑制する酵素や食べ物を消化する酵素、殺菌、消毒のたんぱく質、身体を刺激するホルモンがたくさん含まれています。ですからたくさん噛める人は運動能力や健康度が高いのです。

 次に高齢者で一番なりたくないのは何でしょうか?ほとんどの人が認知症と言います。この認知症は歯のない人、入れ歯の合わない人がなりやすいことが分かってきました。そもそも歯をなくす原因の50%は歯周病です。そして40%は虫歯です。この2つは歯をしっかり磨くことで予防が出来ます。歯を磨けば恐ろしい認知症も防げることになるのです。そのために歯を治療するときはハミガキのしやすい形態にすることがポイントです。しかしそのための予防や治療は現在の制度では保険適応に入っていません。

 当診療所では歯を治療するとき、皆さんの歯をしっかり残せる治療をしたいと思っています。そして二度と再び悪くして欲しくありません。そのためにはハミガキがしやすく、もし悪くなったとしても手直しの出来る治療がベストなのです。他の医院では皆さんにたいした説明をしないで“保険で出来る治療をしている”かもしれません。それは“悪くなったらその歯を抜いてしまえ”と言う考えがあるからかもしれません。その結果、皆さんが一番なりたくない認知症へのリスクも高くなってしまうのです。ここが当診療所と他院の一番大きな違いだと思ってください。

 「歯は命の源」~一生自分の歯で~を目指してこれからも皆さんお一人お一人にしっかりと説明させていただきます。わからないことや不安なことがあったらいつでも遠慮なく言ってください。


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