いまにし歯科Blog
| ハロアル新聞5月号より
ハロアル新聞5月号より
2020年6月1日 7:36 PM
「院長手記」
~見えない敵からのメッセージ~
先月7日から発令された緊急事態宣言から1か月が過ぎようとしておりますが未だにコロナウイルスの感染被害は終息とは到底言えない状況が続いています。学校、会社、様々な施設、がストップし帰省を含めた人々の動きの制限、誰もが今まで経験したことのない現実が私達の生活を苦しめています。本来なら緑豊かなこの季節、ゴールデンウィークなどを利用し旅行に出かけたりしていた人も大勢いたことでしょう。しかし今年はGW(ガマンウィーク)でとにかく家に籠っていなければならないのですから小さなお子さんのいる家などは特に大変なことだと思います。経済的なストレスによりDVや子供への虐待など問題がウイルス感染症から拡大してしまっていることが不安をさらに煽ります。
それにしてもこんな時最も大切なことは信頼のおけるリーダーのもと国民皆が一致団結することなのですが、我が国のリーダーはどうでしょうか?満を持して実行されたのが一世帯に二枚のマスク!それも外出しないで欲しいと言いながら外出時に必要なマスク!当初は470億ともいわれた予算(私たちの税金)も90億くらいでおさまりそうだとか普通の会社なら絶対にありえない何とも杜撰な計算!奥様は悠々自適にお友達との旅行や花見!今日一日をどう生きて行くかすら見えない国民がたくさん存在しているのにまったく怒りを通り越して呆れともいえる感情を抱かざるを得ません。すったもんだでやっと決まった国民一人頭一律10万円の配布も未だに誰の元へも届いていません。何かを決めるにあたって全ての答弁が専門家の意見を聞いてと言いますが、もう既に専門家の方々の意見は我々国民も大体把握しているのではないでしょうか。私達が聞きたいのはリーダーとしてこの国のこれからをどうしていくかの決断だけなのです。国が国民を愛さずしてどうして国民が国を愛することが出来るのでしょうか。この世で一番大切なものは「命」です。その「命」を守るために政治は早急に感染予防と経済支援をはっきりと示していただきたいと思います。
しかし今回の新型コロナウイルスの人類に対するメッセージとはいったい何なのでしょうか。ある人はウイルスとの戦いを戦争だと例える人もいますが私はそうは思いません。ウイルスには国境などありませんし何しろ全ての国と国が協力していかなければ乗り越えられない問題だからです。私たち人類は消費社会の中で大切な地球を傷つけ破壊し続けてきましたが今回のコロナウイルスの感染拡大を抑えるためのロックダウン(都市封鎖)措置により、大気汚染がかつてないほど軽減していることも事実なのです。私たちは今、本当に大切な岐路に立たされているのです。幸せになりたい・・・この思いは誰も同じでしょう。しかしその幸せとは何かが今問われているのです。私は2012年のリオ会議(地球サミット)で行った世界で最も貧しい大統領として知られるウルグアイのムヒカ大統領のスピーチでの一言を思い出しました。「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」もっともっとの経済第一主義の思想には限界があるのです。人には寿命がありそれはどんなにお金や物に満たされていたとしても変えることは出来ません。自分以外の人の幸せを願える人が増えて行けば必ずこの世の中は健全な復活をしていくはずです。今こそ全人類が力を合わせ手を取り合い、人類そして地球の危機を乗り越えていかなければなりません。
追伸:いまにし歯科診療所では開院当初からB型肝炎、C型肝炎、HIVなど様々な感染症対策を徹底して来ておりますが、今回の新型コロナウイルスの特徴を踏まえ追加対策として全員の体温確認、手指消毒、診療中の換気を行っております。さらにスタッフのフェイスガードの装着や口腔外バキュームによる徹底換気を指示しております。コロナウイルスの感染が落ち着き終息が見えるまで継続して参りますがそのことにより声が聞き取りにくいなどのご迷惑をおかけしてしまっております。皆様どうかご理解ご協力の程宜しくお願い致します。
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