いまにし歯科Blog
| ハロアル新聞2月号より

ハロアル新聞2月号より

2018年2月13日 10:10 AM


「院長手記」

ハロアル現地活動

 

 2月に入り一段と寒さが厳しくなってまいりましたが、くれぐれも体調を崩さぬようお気を付けください。インフルエンザについては以前もお話ししましたが、ウイルスが湿度に弱いため室内を十分加湿し、人混みにお出かけの際はマスクの着用をお勧めいたします。プラークコントロールもしっかりと出来ている人とそうでない人とでは罹患率が10倍違ってきますので歯と歯肉を磨く歯肉マッサージ磨きでインフルエンザも一緒に予防していきましょう。

 今月は平昌冬季オリンピックが開催されますね。アスリートの皆さんは4年に一度のこの日に全てを懸けて日々の厳しいトレーニングに耐えてきたと思います。日本人だけでなく全世界の参加される選手の皆さん、最高のパフォーマンスが発揮できるよう精一杯頑張ってください。メダル獲得が期待されている選手は連日のようにメディアで取り上げられていますがプレッシャーに負けないでいつも通りの自分が出せるよう頑張ってください。また、パラリンピックに出場される選手、そしてサポートされるスタッフの皆さん想像を絶する努力の先に掴んだオリンピックの切符だと思います。思いっきり頑張って来てくださいね。

 さて、いまにし歯科診療所にとっての2月はハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動です。今月の8日から11日までフィリピンマニラ近郊のスラム街に過去最多の115名を超す参加者の皆さんとともに行って参ります。当院スタッフも私を含め4人参加させて頂きますが、私自身、物資、カンパ、様々なところで活動を支えて下さる皆様のおかげで15年間この活動に携わることが出来ております。開院して間もない診療所にもかかわらず、しかも一歯医者の呼びかけに本当にたくさんの方々がご協力して下さっていることに心より感謝申し上げます。連日のように物資が届くようになってきましたが、診療の日ではないにもかかわらず気を付けて行ってきてくださいと物資を寒い中届けてくれる患者さんもいらっしゃいました。私達は海外医療ボランティアに出かけますがその前に私達自身がたくさんの方々のボランティアを受けていることに気付かされます。この活動の対象となっている方々はフィリピンのスラムに暮らす経済的極貧困層と呼ばれる人達です。1家族が1日100円以下で暮らし、食事も基本1日1回、子供たちは慢性的な栄養失調のため日本人より小さく身体の抵抗力がないため感染症に罹りやすく本来治る病気でさえ命を落とすことが少なくありません。

「夢は15歳まで生きること」この言葉はスラムに暮らす少女が私に言った言葉です。人は生まれてくる場所を選ぶことは出来ません。生まれながらにして世の中が創った不平等を背負って生きていかなければならない人達がたくさんいます。世の中がオリンピックに盛り上がる中、コップ一杯の水が飲めずに死んでいく子供たちがいます。一人一人に出来ることはほんの小さなことかもしれませんが、その一人一人でこの地球は作られているのです。私には5歳と2歳の娘が居りますが、将来この子たちが大人になったとき、生まれてきて良かったと心から言えるような社会を私達大人が創っていかなければならないと思います。今年もスラムで暮らす子供たちを我が子だと思い全身全霊精一杯の活動をして参りたいと思います。その間診療所を休診とさせて頂きご迷惑をおかけしてしまいますが何卒ご理解ご協力の程宜しくお願いいたします。


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