いまにし歯科Blog
| ハロアル新聞6月号より

ハロアル新聞6月号より

2020年6月1日 7:40 PM


「院長手記」

緊急事態宣言解除

先月25日、全国で緊急事態宣言が解除されました。日本にとっての新型コロナウイルスの第一波が去ろうとしています。志村けんさんや岡江久美子さんなどの著名人を含め決して少なくない犠牲者を出してしまいましたが、欧米に比べると感染者、死亡者ともにはるかに少ないままで乗り切ることが出来そうな見通しです。外食ができない、旅行に行けない、仕事に行けない、学校に行けないなどたくさんの生活制限がありストレスフルな生活だったと思いますが、新型コロナウイルスの感染爆発を抑えることが出来たのは間違いなく日本に住む皆さんのこの2か月弱の努力の賜物です。

しかし、これでコロナ禍が終わったわけではありません。現在流行が収まりかけているのは、私たちに集団免疫ができたからではなく、緊急事態宣言という日本にとっての最後の一手によって人と人との接触がなくなり感染の連鎖を断ち切ることが出来たからです。

一方で、世界ではまだまだ新型コロナウイルスの感染の増加は減少に転じていません。海外からの持ち込みや、大規模なクラスターの発生が起こってしまえば第2波の流行が起こりえるでしょう。ということは残念ながら私たちはまだコロナ以前の生活には戻れません。ワクチンや治療薬が開発されるなど根本的な解決策が示されるまでは、多少不便ではあっても社会生活の維持と感染対策を両立させるために「コロナウイルスの感染を常に意識した生活」を続けていく必要があります。

コロナウイルスについてはまだまだ分かっていないこともありますが最新の情報によると唾液の中にたくさん存在し目、鼻、口から感染していくことが多いと言われています。ですから満員電車よりもライブハウスや食事会や会議などでの感染が多かった訳です。ですからマスクの着用は感染防御のためではなく一人一人全員自分が感染者であると仮定し他人に感染させないために着用するという意識が大切になってくると思います。そこでもこれから注意しなければいけないことが熱中症対策です。気温の上昇が激しく日本の四季が変化し最近では春と秋が短くなり冬が終わればすぐに夏が来るという感覚がしませんか。ただでさえ気を付けなければいけない時期なのにマスクの着用は熱中症の危険度をさらに増してしまいます。特に小さなお子さんなどは自分でコントロールが出来ないことが多いためそばにいる大人が注意してマスク装着による熱中症リスクを軽減してあげてください。

いまにし歯科診療所では継続して手指の消毒、体温チェック、口腔外バキューム装置による徹底換気を継続させていただきますのでご理解ご協力の程宜しくお願い致します。そしてコロナウイルスをはじめ様々な感染症のリスクを抑え健康で長生きしていただくため全力で皆さんの口腔管理に努めたいと思っています。ウイルス性肺炎と細菌性肺炎では細菌性肺炎のほうが重症化のリスクは高いと言われています。口腔ケアがしっかりできている人とそうでない人とでは感染リスクが2倍抑えることができます。しかもこの時期ダブル感染も注意しなければなりません。この社会に対して歯科医師としての責任と役割の重さを日々痛感しております。予防に勝る治療はありません。こんな時だからこそしっかりと定期通院して頂き完璧な予防をしていきましょう。その際様々な理由でご家族やご本人が(体が不自由など)通院困難な場合は訪問診療させていただきますのでいつでもご相談ください。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前へ:«
次へ: »

Blogメニュー

アーカイブ

キーワードで記事検索


>>Blogトップへ戻る