いまにし歯科Blog
| 2017年謹賀新年

2017年謹賀新年

2017年1月10日 10:51 AM


新年、おめでとうございます。皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたします。

「口から人は老いてゆく」と言われる今、少しでも皆様の健康へのサポートが出来るよう本年もスタッフ一同一丸となり頑張って参りますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

さて、皆さん年末年始はゆっくりと過ごせましたか。それともお休みがなかったという人もいるでしょうか。私は家族と元日に実家のある兵庫県に帰省して参りました。空港に迎えに来た両親に嬉しそうにジージ、バーバと駆け寄る娘の姿を見ながらこんな事でも親孝行になるのかなと考えてしまいました。子供の頃はあまり好きではなかった母の作るお節料理も年を重ねるごとに何故か年々美味しく感じるようになり、あと何年このようなお正月を過ごせるのかと思いながらほんの数日のお休みを満喫させてもらいました。3日の日には幼馴染との新年会があり男女ともお互いおじさんおばさんになったものの会話をすれば子供のころにタイムスリップしたかのようで、笑いの絶えない時間を仲間と共有できました。

 

私はときどき思うことがあります。幸せとはつかみ取るものではなく、気付くことなんだなぁと。決して今日が昨日の繰り返しであっても、平凡な一日であったとしても、今を生きていることに感謝の気持ちを持たなければと。この世に明日を約束された者など誰ひとりいません。この瞬間も銃弾に怯えながら生きている人や病に侵されている人など一日一日、想像を絶するような環境で暮らす人々がいます。

 

私が毎年2月に訪れるフィリピンスラムの子供達はたった1本の歯ブラシすら買うことの出来ない極貧困層と呼ばれる人たちです。1日100円以下で暮らし慢性的な栄養不足により日本の子供達より平均的に身長も体重も低く、ちょっとした病気も重症化しやすいため15歳まで生きることが夢という子供たちがいます。今年も2月の8日から11日まで115名(高校生47名)の参加者と共に現地医療奉仕活動に行って参りますが、物資・カンパのご協力の程よろしくお願い致します。

 

そんな中、我が国の首相の新年の挨拶は金融政策、財政政策、成長戦略を第1位に掲げてさらに前に進んで行くというものでした。確かに経済はとても大事ですが、いつまでも本当にそれが1番でいいのでしょうか。物は溢れ、世の中どんどん便利になったとしても決して満足の出来ない人々が増えて行く国とは幸せと呼べるのでしょうか。今でさえ世界第3位の経済大国なのですから本当の幸せとは何なのかを国民一人一人が真剣に考えなければならないと思います。東京オリンピックにしてもそうですが見栄を張る必要はどこにもありません。新しい箱モノはオリンピック後の維持費も莫大にかかります。人口が減少しているのにオリンピックの為だけの競技施設などは作る必要はないのではないでしょうか。それよりも今までにない省エネと節約と低予算で最高のオリンピックが出来たとしたらどれだけすばらしいことでしょう。お金では決して買えない人の心を最大限集結させたオリンピックを目指していきたいですよね。

 

人の人生長くて100年、必ず人は年をとりやがて終の時を迎えます。高齢者がいつまでも長生きしたいと思えるような国づくり政策が今問われているのではないでしょうか。若者もいつかは必ず高齢者となる日が来る訳ですから支える者も支えられる者もいつかは自分という気持ちが大切だと思います。「奪い合えば無くなる、分け合えばあまる」誰かの不幸の上に存在する幸せなどあってはなりません。

今年もこうして働けることに感謝の気持ちを忘れず1年間さらに精進して参りたいと思います。

経堂 いまにし歯科診療所 院長 今西


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